新しい治療のご紹介(再生医療 PDF-FD療法)|名古屋市中村区の整形外科|平野整形外科

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新しい治療のご紹介(再生医療 PDF-FD療法)

これまで、膝などの関節の痛みに対する治療は
① ヒアルロン酸注射などの「保存療法」
② 人工関節置換などの「手術療法」
の2つが主な方法でした。

しかし、2022年12月に、**その中間に位置する新しい治療法「PDF-FD療法(※自由診療)」**が登場しました。
現在では、患者様にとって“第3の選択肢”として注目を集めています。

**PDF-FD(Plasma Derived Factor – Freeze Dry)は、「凍結乾燥血漿由来因子」を意味します。
患者様ご自身の血液から「血漿(けっしょう)」を取り出し、そこに含まれる成長因子(たんぱく質の一種)**を抽出・濃縮したうえで、患部に注射します。

これにより、身体が本来持っている修復力や再生力を高めることが期待されます。

従来の治療で十分な効果が得られなかった方、
手術には抵抗がある方、


痛みの再発を予防したい方におすすめです。

成長因子は、体内で細胞の修復や再生を助けるたんぱく質です。
その中でも代表的なものには、以下のような種類があります。

PDGF(血小板由来成長因子)

FGF(線維芽細胞増殖因子)

EGF(上皮細胞成長因子)

HGF(肝細胞増殖因子)

TGF-β(形態変化成長因子)

VEGF(血管内皮増殖因子)

IGF-1(インスリン様成長因子) など

これらの成長因子には、主に次の3つの働きがあるとされています。
1️⃣ 炎症(痛みや腫れ)を抑える
2️⃣ 傷んだ組織を修復する
3️⃣ 軟骨を保護し、悪化を防ぐ

※効果には個人差があり、すべての方に同様の結果が得られるわけではありません。

● 自分の血液を使う「オーダーメイド治療」

他人の成分を使わないため、拒否反応や感染のリスクが極めて低いのが特徴です。
また、細胞を含まないため、血液感染症や副作用のリスクも少ないとされています。

※注射部位に赤みや痛みが出る場合があります。

● 効果が長く続く

ヒアルロン酸注射の効果が1~2週間程度といわれるのに対し、
PDF-FD療法は約1年~1年半の持続効果が期待されています。

● 治療時期を自由に選べる

採血後、約3週間で注射が可能になります。
加工後のPDF-FDは最大6か月間保存できるため、
医師と相談のうえ、痛みの状態に合わせて治療時期を調整できます。

● 入院不要・通院で完結

当院での採血と注射のみで行う治療のため、入院の必要はありません。
※症状により追加治療が必要な場合があります。

保存療法の効果が長続きしない方

手術を避けたい方

安全性の高い再生医療に興味がある方

治療費を抑えながらも質の高い治療を受けたい方

当院では、より多くの方にこの新しい治療を受けていただけるよう、
地域に合わせた適正な価格設定を行っています。
まずはお気軽にご相談ください。

治療の適応や効果には個人差があります。
まずは診察にて、医師・スタッフまでお気軽にご相談ください。