代表的な疾患|名古屋市中村区の整形外科|平野整形外科

ブログ BLOG

代表的な疾患

変形性膝関節症

歩行などの際に膝の痛みを感じます。最初は動作開始時に痛み、中期になると階段の昇降や正座が困難に。さらに悪化して末期になると安静時も痛みが取れず、歩けなくなってしまいます。老化や肥満などによって膝の軟骨が擦り減ったり、関節が変形したりするのが原因。骨折や靭帯・半月板損傷などの外傷、化膿性関節炎の後遺症で発症することもあります。膝の痛みの代表的なもので、60歳以上の男性、50歳以上の女性に多くみられます。

変形性股関節症

起立時や歩き始めの動作時に足の付け根や股関節から大腿部にかけて痛みが生じます。悪化すると関節の変形に伴って痛みが強まり、歩行が困難となる可能性があります。股関節の軟骨が擦り減り、骨や関節が変形した状態で、明確な原因がない特発性と、疾患や外傷が原因の続発性に分類されています。日本人の多くは続発性で、先天性股関節脱臼と臼蓋形成不全が原因とされています。

変形性足関節症

足首に痛みが生じ、歩行時にさらに強く痛みます。悪化すると足関節が内側や外側に傾いて激しい痛みを伴うことがあります。足関節の軟骨が擦り減って骨や関節が変形する疾患で、加齢、足関節付近の捻挫・骨折、感染性足関節炎などが原因。軟骨が擦り減ったところに体重がかかるため、強い痛みを伴います。

こむら返り

就寝中や運動中に突然、ふくらはぎや太もも、足の裏・指、胸などさまざまな場所に強い痛みを感じます。ふくらはぎ(こむら)の筋肉が異常収縮して痙攣(けいれん)を起こすことで痛みが生じ、症状は数分間で落ち着くのも特徴です。運動して汗をかいたとき、妊娠中でカルシウムが不足したときなど、神経や筋肉が刺激を受けやすい状態のときに異常収縮は起こりやすいとされています。

足底腱膜炎

踵(かかと)や土踏まずに痛みを生じます。アーチ状の土踏まずを支え、ショックを吸収する役割がある足底腱膜が、マラソンや長時間の立ち仕事などによって繰り返し負荷がかかって炎症を起こし、痛みが現れます。加齢などによる筋力低下、体重増加が原因で発症するケースもあります。

外反母趾

足の親指が人差し指に向けて曲がり、「くの字」になった状態。つき出した付け根の関節に痛みが生じ、靴に当たって炎症を起こすとさらに悪化します。ハイヒールのように幅が狭く、つま先が細い靴、自分に合っていない履物を履くことで親指の付け根が圧迫されるのが原因で、親指が人差し指より長い、偏平足などの場合も外反母趾になりやすいとされています。外反母趾になると肥満や筋力低下にもつながります。

扁平足

内側のくるぶし下部が腫れて痛みが生じるほか、悪化するとつま先立ちがしにくくなり、歩行障害につながる可能性もあります。偏平足は加齢や体重の増加などによって足の裏の後脛骨筋の腱が断裂して、アーチ構造が失われてしまう状態です。幼児期の偏平足は成長とともに改善するケースが多い一方、成人はさまざまな症状を引き起こす場合があります。重症になると手術が必要になるので注意が必要です。

シンスプリント

シンスプリントは、すねの中央から下にかけて痛みが生じるスポーツ障害です。陸上やサッカーなどを行っている人に多く見られます。急激に運動量が増えたことで発症することが多いです。また、放置して運動を続けると疲労骨折になることもあるので注意が必要です。

オスグッド病

オスグッド病は、小中学生に発生しやすいため成長痛だと考えている方も多いですが、成長痛ではありません。膝の皿の下にある脛骨結節と呼ばれる骨が徐々に突き出すことで痛みが生じるスポーツ障害です。一時的に痛みが生じても、安静にしていることで痛みを感じなくなる場合が多いですが、放置しておくと最悪の場合は手術が必要になります。

肉離れ

肉離れは、柔軟体操を行わず急にダッシュやジャンプなどをした場合に生じるスポーツ障害です。ふくらはぎや太ももの裏の筋肉に急激な負荷がかかってしまう動作に筋肉が対応できていないことで起こります。運動する前は必ず準備運動を行い、筋肉を柔らかい状態にしておくようにしましょう。